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神奈川新聞 2004/10/14
以下でも同記事を掲載
上毛新聞 2004/10/2
デイリー東北 2004/9/29
信濃毎日 2004/10/16
山口新聞 2004/9/29
陸奥新聞 2004/9/30
島根日日新聞 2004/10/14

 和太鼓を媒介に、独特の音楽世界を作り出すグループ「梵天」が話題だ。 女性メンバーが大半を占めるユニークな構成に加え、オリジナル曲を 主体にするなど、伝統的な演奏の枠にとどまらない活動が評判となり、 Jポップアーティストとの共演や、ビッグイベントへのゲスト出演などで、 注目度はがぜん上昇している。

 梵天は、サラリーマン出身の太鼓奏者小林政高が主催する和太鼓教室 「未来太鼓道場」のメンバー7人(女性5人、男性2人)で構成。 2000年8月から舞台演奏チームとして活動をスタートさせた。 グループ名は仏教用語で「天部の最高神」を意味し、 「極彩色の曼荼羅のような豊かな音を表現したい」との思いを込めたという。

 鼓童など和太鼓を中心にしたグループは他にも多数存在するが、 梵天の特徴は何といってもその”柔軟性”。ピアノやチェロ、ハープ、 シンセサイザーなど現代楽器とのアンサンブルをはじめ、 ジャマイカのレゲエバンドと共演したり、浜崎あゆみのCDに参加したりと、 活動ぶりはまさに変幻自在。イタリア、インドネシアなど、海外にも 招待され、その実力を披露している。

 今年春にリリースしたファーストアルバム「梵天」も好評。
 「ジャンルにはこだわらずにあらゆる方向から和太鼓の表現の可能性を 追求したい」と小林。
 現代舞踊やフラメンコなど、異分野とのコラボレーションも 積極的に行いたいとしており、今後の展開が期待される。

サンデーヘラルド紙(その1) 2004/8/1/JAMAICA
 力強く、エネルギッシュ、そしてシンクロする太鼓の音

 太鼓は力強い楽器であり、通信手段としても何世紀にも渡って使用されてきているが、アフリカに祖先を持つ者にとって自分達の古来の楽器であると主張したいところであるが、他の民族が太鼓の力強い響きに魅了され、その文化に取り入れていることを知ることは非常に興味深い。

 先週、日ジャマイカ外交関係40周年の記念行事に参加するべく日本から和太鼓グループ梵天がジャマイカを訪れ、解放記念公園でコンサートを行った。小林政高氏に率いられた梵天は数種類の太鼓の他、ピアノと篠笛というモダンと伝統をそれぞれ象徴する楽器とともに、古代のみならず現代にも通用する新たな太鼓のリズムを轟かせた。
 彼らはコスチュームで注目を集めたのは、今回のイベントのために特別に作られた衣装で、ジャマイカ国旗の色とラスタカラーを使った上着であった。凱風、Wave、秋田大黒、Run、ポセイドンといった楽曲が、太鼓奏者のかけ声とともにエネルギッシュに演奏され、それらは演奏者が体の動きと太鼓の響きを一つにしていくことで最高潮に達していった。

 2番目に演奏された曲は(トリトン)ジャマイカ公演のために特別に作曲された篠笛を伴う曲であるが、父と娘を含むこのグループのその非の打ち所のないパフォーマンスによって美しく奏でられた。ジャングルという曲では大きな太鼓が使用されたが、これはポータブルなものであり、肩からつり下げられ太鼓の両面を使って演奏された。後ほど説明がされたが、これはジャマイカのブルーマウンテンのコーヒー樽に日本の牛皮を貼って作られたものであり、日ジャマイカの美しい文化協力といえる。

サンデーヘラルド紙(その2) 2004/8/1/JAMAICA
 見よ、太鼓のパワーを

 先週の土曜日に総督邸で開催されたコンサートは、単なる太鼓のコンサートであるかのように思われたが、それは誤りであった。
 日ジャマイカ外交関係40周年を祝うためにジャマイカを訪れた梵天はジャマイカのティーンエイジャーを中心とするシービュー・カラーズと競演した。

 6時半にシービュードラマーズが演奏を始めると、そのアフリカの祖先からのメッセージを思わせるような音色に聴衆は恍惚となった。その後、小林政高氏率いる梵天が篠笛の音を伴って演奏を始めると、その耳のみならず心に響く力強い太鼓の響きに聴衆はたちまち魅了され中には涙ぐむ者もさえいた。
 小林氏は「今回のイベントのために長くつらい準備と稽古を積み重ねてきたが、ジャマイカに到着後自分たちにとって完璧なあるものを見つけた」と述べ、ブルーマウンテンコーヒーの樽を示し、それに日本の牛皮を貼って演奏して見せた。

 その後も梵天は聴衆を魅了し続けたが、最後の曲はシービュー・ドラマーズとの競演となり、演奏終了後数分間スタンディングオベ―ションが続いたことで、如何に聴衆が満足したかが分かる。

オブザーバー紙 2004/8/1/JAMAICA
 小林氏率いる梵天は日ジャマイカ外交関係40周年記念行事に参加するためジャマイカを訪問し、総督邸での大コンサートで総督夫妻とそのゲストを虜にしたかと思うと、昨日はマックスフィールド孤児院で演奏だけでなく、太鼓の演奏を子供達に教えた。
  解放記念公園でのコンサートは梵天にとって3度目の公演であり、キングストンでは最後のものとなったが、その演奏は行きを飲む内容であり、大観衆を集めることとなった。

 太鼓奏者はレゲエ音楽の重要性を象徴するようにラスタカラーにちなんだ色のコスチュームに身を包んでおり、ピアニストは現代風の衣装、笛奏者は伝統的な日本の和服を身にまとっていた。リーダーの小林氏は「レゲエとブルーマウンテンコーヒーの国、ジャマイカを訪れることが出来て大変幸せです」と語ったが、コンサート終了後鳴りやまなかった熱烈な拍手は、解放記念公園に集まった聴衆も小林氏同様、彼らの演奏を聞くことが出来てとても幸せであったことがよくわかる。

― 以下和太鼓の説明 ―
(コーヒー樽で作った太鼓とスライ・ロビーとの競演についても簡潔に紹介)

グリーナー紙 2004/7/29/JAMAICA
 日出ずる国からやってきた躍動するリズム

 月曜の夕刻、既に日は沈んではいたが、ニューキングストンの解放記念公園では日出ずる国からの太鼓の音が響き渡った。その公演の様子を形容するには、(Vibrant)躍動的、(thrilling)刺激にあふれ、(energetic)エネルギッシュという言葉が最も相応しい。
 かつて悪霊を打ち払う目的で使われた太鼓の力強い響きは、今回は(日本とジャマイカの)友情の絆を深めるために使われた。
 日本大使館、ジャマイカ日本協会の共催及びジャマイカ外務省、ジャマイカ観光産業省の協力によって、日・ジャマイカ外交40周年を記念すべくこの和太鼓コンサートが開催されたのである。

 アンソニー・カフ氏(ラジオ・モナ社長)と山口とも子(大使館職員)の司会の下、小林政高氏率いる和太鼓グループ「梵天」が当夜の主役を務めた。その他にもジャマイカ側よりもスライ&ロビー他のミュージシャンが出演し梵天と競演した。また、ジャマイカの二人の男の子が和太鼓への強い興味を示すと、その場で大太鼓を試し打つことが許されたことも注目を浴びた。

 梵天は小林氏に加え5名の太鼓奏者(うち4名は女性)の他、笛奏者仲林利恵氏、キーボードプレイヤーの鬼塚正弘氏で構成される。太鼓奏者の山田隆正氏、田中博子氏、山本稚恵子氏、久斉英子氏、小林桃氏は複数の和太鼓を演奏し、時折舞踊のステップを踏んだりするがこの動きは「ジャングル」を演奏する際に最も顕著に見られた。

 小林氏は演奏で使われた二つの太鼓― ジャマイカのブルーマウンテンコーヒーの樽に日本の牛皮をはったもの ― をジャマイカと日本の協力の証であると語った。
 梵天の演奏は東洋の伝統的なリズムのものから西洋の現代風にアレンジされたものが入り交じっていたが、互いに反響しあう太鼓の音は東西の区別を見事に消し去っていた。多くの作品はエネルギッシュで躍動感に満ち、その調べは演奏者のかけ声によって調整されていた。
 小林氏は今回のコンサートのために「トリトン」という曲を特別に作曲したが、作曲する際にはジャマイカの美しい海と空をイメージしたそうである。小林氏がコンサートで聴衆に語りかけるとき通訳が英語で説明したが、ひとたび演奏が始まれば通訳の必要性はなかった。梵天の演奏は見る者に強烈に訴えかけたし、それに対する聴衆の情熱的な反応をみれば、梵天がどこの国から来たのであろうとも、その太鼓のリズムにこめられた思いが確実にジャマイカの聴衆に伝わったことは明らかであった。

 商業的つながりで始まった友情が文化によってより深まっていく様を見せつけた一夜であった。




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